クトゥルフ神話の舞台がすごい件
たまたまYOUTUBEのおススメに上がってきた動画で
度肝をぬかれた動画がこちら↓
クトゥルフ神話TRPGを原案を舞台化したもので、シナリオの流れは決まっているんだけども、すべてがアドリブ劇でセリフが一切ないという1時間ほどの即興劇
※ここから先ネタバレを含みますので、シナリオをご存じでない方は先に動画をご視聴するかゲームを先にプレイすることをおススメ致します。
PL<プレイヤー>扮する主人公は、病院で目が覚めた記憶喪失の<マコト>という人物であるという事以外、いっさい不明。KP〈キーパー〉とよばれる進行役と対話しながらものがたりを進めていくという流れ。セリフ全部アドリブなんて凄いですよね!
これまでにいろんな人が<マコト>役として舞台に上がってきたそうなんですが…
主人公<マコト>役に名越康文先生のお名前が!何てこと!!
精神科医でお昼のバラエティに出演されていらっしゃったので、コメンテーターとして知ってる方も多いのではないでしょうか。もしかしてゲームさんぽで知った方もいるかもしれませんね…。あれも凄かった…
先生はシナリオ、自分の役どころ一切知らないまま舞台に臨んでおられます
そんな中、不穏な空気のまま進んでいく物語に、素性の分からない医者、そして姿の見えない子どもが出てくる状況に<マコト>として名越先生はどうするのか。
そして対話劇なので、<マコト>役を演じてはいるものの、
だんだんと自分の内面が浮き上がってくるのがこの劇の面白いところ!!
いつの間にかどんどん<マコト>から名越先生が前にでてくるー!そして圧倒的な知識量!!鬼滅の刃から量子力学まで網羅している教養にスパチャが乱れ飛んでおります。
しかも物語の序盤から鋭い!!幅広い知識を披露してたと思っていたら、ふいに物語の核心をついてきたり、KP達相手に本職のカウンセリングみたいなことをされていて、見てるこちらが刺されているような気持になりました。ドキーッ!!
そして、自分で伏線をはり終盤できれいに回収していかれましたよ…ガンダム…神話を生きる…あわわ…
それにしてもKP<ユーリ医師>役のディズムさんと<アユム>役の藍月なくるさんの進行力も抜群で、脱線しそうになる物語を巧みに戻したり、かと思ったら逸脱した流れにあえて乗ったりで、素晴らしいエンディングに導いてくださってます。ほんと凄い。
演者の違う回<セッション>もいくつか見て回って、「そもそもこういう話だったのね!」となり、お話の筋は一緒なのに演者が変わると全部違う物語になるところに感動し、戻ってきて更に全員の凄さがわかるという。
なんど見ても面白くて発見のある、感動する舞台でした。名言いっぱい出てきたし、大満足です。むしろ無料でみれていいんでしょうか…!?
また、次回『カタシロ rebuild 浸食』の配信も決定しているらしく、次回の出演者も続々と決定しているようです。つぎはどんな物語になるのか楽しみですね。